2012年3月27日火曜日

豚キャベツの白ワイン鍋とアルバリーニョ


車で10分程の距離に桜の名所があり、嫁さんと見に行って来ました。
散り際であったのですが、色濃いピンクの桜の花びらが、風に舞う様子は美しかったです。
日本だと花見と称してワインが飲めるのに、自分が居る州では法律違反なのが残念です。

[Wine] Do Ferreiro Albarino 2010 
ド・フェレイロ アルバリーニョ 2010年です。
以前飲んだアルバリーニョ(→こちら)が美味しかったので、続いての白もリアス・バイシャスの有名どころです。
仕事が一区切りつき、お疲れ様会として、今回のワインも嫁さんが$24 (~1970円)で買ってくれました。
すごく嬉しい反面、プレゼントを貰ってばかりだなと言う焦りが出て来ますね。

透明かつ薄いゴールドの色をしており、エッジまで色調は均一です。
アロマは洋梨、青リンゴなどのニュアンスがあり爽やかさを感じる一方、時間が経つとツナのような魚っぽさが奥に見つかります。
滑らかな口当たりで、熟した果実味と自然な糖分、若干のミネラルが程よいバランスを保っています。
アフターは10秒程度で、リースリング程は甘過ぎる事はなく、飲みやすい印象でした。

しかし、前回の雑味をほとんど感じなかった印象をアルバリーニョに求めていたので、少し饒舌すぎる気がしました。
アロマに魚っぽさを感じたので、魚料理を合わせると面白いかもしれません。



[Dish1] 豚キャベツの白ワイン鍋
白ワインを加えた鍋で、豚肉とキャベツをゆっくり煮立てた料理ですね。
余計な味を加えないので、豚肉の旨味がキャベツに移っているのが良く分かります。
素材の味を楽しめ、さらにマスタードを付ける事で味が引き締まって、料理が引き立ちました。
今回の白とも相性悪くはなかったのですが、ピノと合わせてみた料理です。

[Dish2] アボカドとモッツァレラのわさび
アボカドは自分が最も信頼を置いている食材の一つです。
見た目は緑色の野菜と言った印象なのですが、想像より遥かに美味しいですね。
そんなアボカドの青さをモッツァレラチーズが打ち消し、二つ合わさることで、コクがあるのに臭みがない最高の刺身の様になります。
しかもモッツァレラチーズのお陰で、ワインとの相性も非常に良いです。

[Dish3] 焼きトマト
焼きを入れる事で、旨味と酸味が凝縮しているトマト爆弾です。
今回はさらに余ったモッツァレラチーズと一緒に食べました。
疑う余地のない美味しさでした。

2012年3月25日日曜日

鶏手羽先とルロワ ACブルゴーニュ

ちょっと忙しい日が続いていたのですが、ワインを楽しめる時間が戻って参りました。
同じ状況で休みが無かった職場の先輩は、ストレス発散の為に毎日一本ワインを空にしていたそうです。
しかも、近くのワイン屋を複数巡り、同じワインを約40本買い占め、それを毎日飲んでいると聞きました。
真似できそうにないですね。

[Wine] Maison Leroy Bourgogne Rouge 2005
メゾン・ルロワ ブルゴーニュ・ルージュ 2005です。
この前のワイン(→こちら)で、ヴィンテージの重要さを今更ながら痛感し、良い年のルロワならACブルゴーニュでも美味しいかなと思い、ワイン屋で$40 (~3280円) で購入しました。

色調は黒みがかったルビーをしており、均一で透明感にやや欠けます。
ヴィンテージによる熟成度から、樽熟成からか、ピノの中では濃い印象です。
アロマは溢れてくる程豊かであるのですが、全体的に複雑で、様々な要素が凝縮している感じです。
辛うじて分かるのは、黒い果実と鉛筆のようなニュアンスで、少し圧倒されました。
味は強く滑らかなタンニンと切れ味の鋭い酸を感じ、旨味が後にやって来て、アフターは10秒程度。
アロマが素晴らしかったので、大きな期待をしたのですが、それ程のスケール感や凝縮感は無かったです。

ただ、時より他の生産者の村名格を越えると言われるだけあり、ACブルゴーニュとは思えない風格でした。



[Dish1] 鶏手羽先のハーブ焼き
塩胡椒で下味をつけた手羽先をローズマリーと共に火にかけ、香りを移します。
オリーブオイルが馴染んだ鶏肉は、肉汁がしたたり、本当に美味しかったです。
素材の味を楽しめながら、ハーブの爽やかさで、ピノとの相性が最高の料理でした。

[Dish2] ポテトのチーズ焼き
軽い中毒のように、いつも食べたくなる高級ポテチです。
相手がどんな赤であろうと合わせてしまう、万能な料理です。

[Dish3] スプリングミックスのサラダ
オーガニックのサラダです。
ハーブ入りだと強いドレッシングをかけないと厳しいのですが、これはそのまま食べれます。
ピノとの相性は特別良い訳ではないですが、邪魔もしませんでした。

2012年3月11日日曜日

鶏肉の赤ワイン照り焼きとジャド ACブルゴーニュ

現在日本では花粉症の季節、ワインを飲むのがきついですね。
アメリカでもHay feverと言い、春はオーク、秋はブタ草が主な元凶の花粉症があります。
昨夜までは綺麗だった車の表面が大量の花粉で覆われているぐらい強烈で、アメリカにくれば花粉症とさよならできると思っていたので非常にショックでした。
しかし、スギ花粉の量が日本に比べて大分少ないらしく、軽症で済んでいるのが幸いです。

[Wine] Louis Jadot Pinot Noir 2008

ルイ・ジャド ピノ・ノワール 2008です。
以前飲んだ2005年が美味しかった(→こちら)ので、今回も価格も$20 (~1640円) でスーパーで買って来ました。

色は、透明感ありの明るいルビーで、赤い果実のアロマがあります。
味は酸味が主体で、アフターは10秒程度。
旨味を感じる瞬間もあるのですが、2005年のスケールに比べると大分小さくまとまってしまっています。

今まで垂直でワインを飲んだ経験がなかったのですが、今回改めてヴィンテージの重要さを認識しました。
ブルゴーニュはボルドーとは違い、ヴィンテージより作り手と畑が重要だと思い込んでいたのですが、考えを改めます。


[Dish1] 鶏肉の赤ワイン照り焼き
甘辛い醤油の味付けで、赤ワインも入っている為、ピノとは最高の相性の料理です。
ただ惜しむらくは、鶏の皮ですね。
アメリカでは、骨なし皮付きの鶏肉が手に入りにくいので仕方がないのですが、皮が無い事で旨味が肉から少し逃げてしまいます。
今のままでも十分美味しいですが、本来はもう一段階美味しい料理だと思います。

[Dish2] 付け合わせパスタ
今まではスパゲッティで作っていた炭水化物担当なのですが、スパゲッティが無くなってしまいました。
そこで急遽、フィットチーネで作成です。
結論として、見た目は合格なのですが、味は不合格でした。
味付けはバターと絡めるだけの料理なので、パスタが太いと味が乗りません。
フィットチーネは、やはり味が濃いソースに合うのですね。

[Dish3] ポテトのチーズ焼き
高級ポテチ、外れなしです。
基本的には、赤ワインであれば全て合うのかもしれません。

[Dish4] キャベツの和風ドレッシング
これも定番の料理ですね。
ドレッシングは味噌とみりんとマヨネーズで作られているそうです。
味がピノに対して強いかなと思うことはありますが、少し間を置けば問題なしです。

2012年3月4日日曜日

くわ焼きとアラン ユドロ ノエラ

嫁さんと話していて、家の中に緑が足りないと言う話になりました。
そこで観葉植物のフィカス・ベンジャミンが新たにメンバーに加わったのです。
家の中に外の空間が出来たようで衛生面が気になりますが、家に奥行きが出た印象がありますね。

[Wine] Alain Hudelot Noellat Vosne-Romanee 2007
アラン ユドロ ノエラ ヴォーヌ・ロマネ 2007年です。
ガーデニングのお店に行った後に、ワイン屋で$45 (~3600円) で購入しました。
そのお店自体がドメーヌから直接輸入をしているようなので、状態の良さに関して期待が膨らみます。

グラスに注がれたワインは、透明でありつつも暗い色調のルビーの色をしています。
アロマはさすがヴォーヌ・ロマネで、溢れる程ではないですが、繊細かつ魅惑的な華の香り。
また、その奥に土っぽさが隠れていました。
味わいは心地の良い酸味と、強すぎずバランスのとれたタンニン、そして澄んだ印象の旨味。
アフターは20秒程度で、村名格でこんなに美味しいのかなと思うほどでした。



[Dish1] 鶏としいたけのくわ焼き
結婚するときに両家顔合わせで使った懐石日本料理屋のレシピを参考にした料理だそうです。
とても上品かつ洗練された美味しい料理ですね。
甘辛い鶏肉に椎茸の旨味が重なりつつも、主張しすぎない日本食は、ワインととても良い相性です。
ただ今回の華やかなピノより、落ち着いたボルドーの方が更にすばらしい相性になると思いました。

[Dish2] 簡単キッシュ
フランスの田舎料理と言った感じの料理です。
良く火を通したオムレツの中に、タマネギとじゃがいもが入っています。
これだけだとアクセントに欠けるのですが、各所に入っているドライトマトのオイル漬けが鍵でした。
塩気、酸味を絶妙に提供してくれるトマトが、この料理のおいしさを数段階上げています。
ワインとの相性も非常に良かったですね。
ただ厚みを出す為に必要な量が尋常じゃありませんので、お腹いっぱいです。

[Dish3] 付け合わせパスタ
炭水化物担当。
最近の登場回数は、パンより上です。