2012年2月26日日曜日

バレンタインにスペインの白ワイン

アメリカでは、2月14日のバレンタインに、男性が女性にプレゼントを贈る習慣があります。
そんな事も知らず、何も考えずに過ごしていたところ、嫁さんからプレゼントを頂きました。
日本式ですね、本当にありがとうございます。
甘い物が苦手な自分に、白ワインです。

[Wine] Santiago Ruiz Blanco 2010
サンティアゴ・ルイス 2010年です。
スペインで高評価を得ている白ワインで、娘さんの結婚披露宴の時に配布された地図をラベルに使用している点が珍しく、日本でも有名ですね。
自分が飲んでみたいと言っていたのを記憶してくれていたらしく、地図があるワインを嫁さんが自力で探してくれました。
嫁さんは$19 (~1550円) で買って来てくれたそうです。

ボトルが緑ではなく透明なので、非常に綺麗に見えます。
グラスに注ぐと、透明度の高い薄いゴールドの色調をしており、アロマは酸味がある果実が主体で、リンゴや柑橘系のニュアンスがあります。
口当たりは非常にスムーズで、ミネラルはあまり感じられなく、爽やかな果実味がフィニッシュまで続きます。
構造がしっかりしているとか、広がりがあるとかの印象ではなく、味までもが透明感を持っています。
アフターの後に雑味が全く残らないので、良い意味で、上品な「水」を飲んだ感じです。

日本食に合わせても、しっかりマリアージュするのではないでしょうか。
詳細は忘れてしまいましたが、以前「甲州」を飲んだときにも同様の印象を持った気がします。




[Dish1] 豚肉のマーマレード醤油焼き
赤ワインと良い相性を見せて来た料理ですね。
白ワインには強いかなと言う懸念がありましたが、見事にマリアージュしてくれました。
豚肉の旨味にオレンジピルが爽やかさを足してくれています。
そのオレンジのニュアンスが、果実味豊かな白ワインと非常に合い、自然にワインに入っていけました。

[Dish2] マッシュルームのオイル煮
単体での美味しさでは、一番の料理です。
肉厚のマッシュルームに、ベーコンの塩気とニンニクの美味さが、オリーブオイルで絶妙に調和します。
ニンニクが多いので、ワインには厳しいはずなのですが、今回の白ワインはやってくれました。
若干ニンニクで、果実味は見つけにくくなるものの、ワインとして成り立ちます。
先述した「水」のような特性があるワインなので、基本どんな料理にも合ってくれました。

[Dish3] 付け合わせパスタ
炭水化物担当する料理です。
バターと塩コショウで味つける単純な料理ですが、美味しいですね。
大好きです。

[Dish4] キャベツの和風ドレッシング
見た目に緑が足りないとの事で、参加が決定しました。
安定感は抜群ですね。
もちろん白ワインとも相性が良いですよ。

2012年2月20日月曜日

グラスで味が変わるのか!? 赤ワイン編


昨日のローストビーフのソースに、赤ワインが必要だったのです。
嫁さんから25mlと聞いていた時は、まあグラン・エシェゾーでもいいかなと思っていたのですが、実は50mlだったと言われた時に、新しいワインを開ける決心をしました。
その時に使ったカリピノで、赤ワインはグラスで味が変わるのかを検証しました。


[Wine] Harbor Front Pinot Noir 2009

検証に使用したグラスは一番上の図の右端から、
(1) RIEDEL ouverture Champagne Glass
(2) RIEDEL vinum Chardonnay Glass
(3) RIEDEL vinum Cabernet Sauvignon Glass
(4) RIEDEL vinum XL Pinor Noir Glass

そして、赤ワインは以前に$10(~800円)で購入したカリピノのハーバー フロント 2009です。
まず、抜栓から一日経ったワインを、(3)のグラスで飲んだ印象は、イチゴジャムですね。
向こう側まで透けるようなルビーの色調があり、アロマはイチゴなどの赤い果実とジャムのような甘さ。
飲んだ印象も甘さがメインで、アフターは10秒弱、甘さが余韻として残ります。

そして同じタイミングでワインをグラスに注ぎ、味の変化を見た結果が以下です。

(1) 味が壊れている。あまり理解ができない甘さ?が全面で、果実味などを感じる余裕がない。
(2) 甘さが目立つがワインとして成立。安い店での安いグラスワインを飲んだ印象。
(3) バランスは最も良く、甘みが押さえられ、果実味も感じる。
(4) アロマも味も薄い印象に。アフターに甘さだけが強調される。

ベストは、何故か白ワイン(→白ワイン編)と同様に(3)のグラスでした。[ (3) > (2) > (4) >> (1) ]
残念な事に、あまり得意なワインではなかったですが、グラスによる差異が白ワインよりはっきり分かって面白かったです。
やっぱりグラスは重要ですね。



[Dish1] キャベツと豚肉のトマトシチュー
キャベツの甘み、豚肉の旨味、トマトの爽やかさが一つになった料理ですね。
想像していたより、トマトの酸味が上品で、本当に自然な味で美味しいです。
従って、イタリアワインより、フランスのワインに合いそうでした。
今回の甘すぎたワインで軽いパニックになってしまった口を、リフレッシュしてくれました。

[Dish2] フライパン焼きガーリックトースト
自分がにんにく大好きなので、本当に美味しかったですね。
普段は前日から残ったパンは固くなってしまっているので苦手なのですが、
これはオリーブオイルがしみ込んでいて、とても食べやすかったです。
次には、泡と合わせてみたいです。

[Dish3] ポテトのチーズ焼き
先日までロスティと呼んでいた、定番の高級ポテチ。
何となくwebでロスティを検索すると、全く違う料理でした。
なので、今日から名前を変更します。
赤ワインとは最高の相性なので、飽きる事もないです。

2012年2月18日土曜日

ローストビーフとジャド グラン・エシェゾー 1997


webでサーチをして、飲みたいワインが置いてあるワシントンDCのワイン屋に乗り込みました。
いざ、店内をウロウロすると、眼を付けていたワインが全く見当たりません。
何かの間違いだったのかと凹みながら店員さんに相談すると、店員さん専用の倉庫から出してくれました。
何故に隠す?と思いましたが、ようやく手に入れたワインで自分の誕生日を祝ってもらいました。


[Wine] Louis Jadot Grand Echezeaux 1997

ルイ・ジャド グラン・エシェゾー 1997です。
上述したワイン屋で、$200 (~16000円) で購入しました。

エッジがオレンジがかったガーネットをしており、抜栓直後はそこまでアロマを感じませんでした。
グラスに注いで20分程度、落ち着いた印象のベリー系果実とアプリコットのアロマが古酒の墨のニュアンスを伴いながら、グラス内に満ちて来ます。
そして飲むと、酸味やタンニンが溶け込んだ圧倒的な旨味が襲って来ます。
口当たりは非常に滑らかなのですが、旨味の構造が重厚で、アフターは軽く30秒以上あります。

もちろん、普段飲んでいるコストパフォーマンスの良いワインも大好きです。
しかし、状態の良いブルゴーニュのグランクリュは、美味さの桁が違うという感じでした。
ワインの深淵に触れれたと思える一時でした。



[Dish1] フライパンローストビーフ
今回のマリアージュの立役者です。
圧倒的なワインの旨味に対して、肉本来の美味さを対等にぶつけてくれた料理です。
また肉汁や赤ワインから作るソースが絶品で、言う事はないです。
この料理があってこその本当に楽しい夕食でした。

[Dish2] ロスティ
ワインのある食卓に上がれる料理の中で、常連になった高級ポテチです。
ただ、進化をし続けているので、美味しさは前回から倍増しています。
秘訣は、4種類のチーズ。
その内の一つであるチェダーチーズのお陰で、黄金色に輝いて見えていますね。

[Dish3] キャベツの和風ドレッシング
重要な役割を果たしてくれました。
他の料理、ワインが美味すぎるので、若干食事に疲れるのです。
そんな時、いつもと全く変わらないこの料理で小休止できました。

[Dish4] セミドライトマト
これも常連になりつつあるトマト爆弾です。
超高温のトマトジュースが皮に入った料理なので、焦るともれなく火傷します。
今回も凝縮したトマトが口の中に定着してしまった旨味を、酸味でリセットしてくれました。
そうすると新鮮な感覚で、食事を何度も楽しめます。

2012年2月12日日曜日

WS誌 2011年 第21位のガメイ


久々に雪が降ったので積もられる前に買い物にと行った先で、おやつに冷凍ピザを買って来ました。
ピザならワインだろうと、夕方前から飲み始めて、気がついたらお腹が一杯に…。
ピザを侮っていましたね。

[Wine] Georges Duboeuf Morgon Jean Descombes 2009

ガメイと言えば、ボジョレー・ヌーヴォーが有名で、フレッシュで短命なイメージです。
しかし、今回のガメイはWS誌で93点をとっているので、多分何かあるのだろうと。
そして高評価ながら、$15(~1200円)という高いコストパフォーマンスも魅力ですね。

冷えている状態から飲んだからか、最初の印象はボジョレー・ヌーヴォーでした。
酸味が主体で、フレッシュな果実味が一瞬で通り過ぎ、タンニンはあまり感じられない。
そして金属を舐めたようなアフターがありました。
しかし抜栓から1~2時間、徐々に開いて行きます。

エッジまで若々しいルビー色で、酸味が主体の赤いベリー系のアロマと奥に雨の匂いがあります。
開いた事で、酸味が少し穏やかになり、いきなり居なくなっていた果実味が持続するようになりました。
奥行きはないのですが、爽やかなワインになります。

最後に翌日飲むと、さらに酸味が弱まり、タンニンとのバランスが向上してました。




[Dish1] 冷凍ピザ (Red Baron 4 Cheese Pizza)
スーパーで$3で買った冷凍ピザです。
ちょっと生地が硬い気がするのですが、価格に対して十分な味です。
しかし量がとても多く、嫁さんと一枚を半分づつ食べてもお腹いっぱいでした。
皆さんも一般的に日本より食費が高いアメリカで安く食べたいなら、冷凍ピザを買って下さい。
この時点ではワインの酸味が強すぎて、相性はあまり良くなかったです。

[Dish2] きのこのリゾット
リゾットは、ご飯なのにワインと合う最高の料理の一つですね。
本来は炊いていない米からスタートするのですが、この料理は炊いてある米が使えます。
お手軽ながら、美味しいきのこのリゾットは、赤ワインには若干上品すぎる気がしました。
白ワインと一緒に食べた時の方が相性が良かったです。

2012年2月5日日曜日

魚料理とイタリアのピノ


およそ4時間強のドライブをして、昨年末にニューヨークへ遊びに行きました。
滞在期間のほぼ全ての計画は嫁さんに任せて、自分は行ってみたいワイン屋を調べておいたのです。
行った見て、口からこぼれたのは、「無駄に高いな…」でした。
そこらでは見かけない飲んでみたいワインが勢揃いしているのは最高なのですが、全般的に割高です。
結局何も買えずに凹んでいたのですが、リトルイタリーで見つけたワイン屋さんで、今回のピノに会いました。

[Wine] Monte Degli Angeli Piemonte Pinot Noir 2010

今回はモンテ・デリ・アンジェリ ピエモンテ ピノ・ノワール 2010です。
ピエモンテで、バローロの作り手であるアントニオ、パウロ スペロン兄弟が作るピノらしいです。
上述したワイン屋で、$12(~1000円)で購入しました。

黒みがかったルビーの色をしており、粘性が高くなく、透明感があります。
グラスからチェリーなどの赤い果実のアロマが溢れてきます。
抜栓から30分して飲んだ感想は、酸味が強く、アフターが0という感じでした。
これが不思議で、アフターが弱いのではなく、水を飲んだのかのように、ストンと味が消えます。
しかし、更に30分後に急激に開きました。
アロマは樽香が主体に変化、酸味の奥に旨味が見えるようになり、余韻が20秒程続くようになりました。
少なくとも価格の倍以上の価値はあると思える、美味しいワインです。




[Dish1] 鮭の照り焼き
魚料理は赤ワインに難しい先入観があるのですが、今回の鮭の照り焼きは中々やります。
完全に和食なのですが、オリーブオイルが加えてあるソースが橋渡しをしてくれ、赤ワインとの相性が良かったです。
どちらかと言うと上品なソースなので、ピノに合うと思います。
料理自体のポテンシャルも高く、ご飯にも必ず合いますね。
特に鮭に脂が乗っている所が、絶品です。

[Dish2] 付け合わせパスタ
ワインに合わせる時の炭水化物は、長年パンが担当してくれました。
もちろん、満足しています。
しかし、一言だけ言わせて頂くと、若干飽きました。
これからは、この付け合わせパスタにもその重責を担ってもらいます。
作り方は簡単で、茹でたパスタに適量のバターをからめ、塩こしょうで味を整えます。
シンプルだからこそ、ワインを邪魔せずに、美味しいパスタの出来上がりです。

[Dish3] パプリカとれんこんのきんぴら
和食ながら、ワインと合う料理、その2ですね。
普通のきんぴらも大好きですが、この料理は、れんこんの歯ごたえとパプリカの甘み、そして甘辛ソースが調和していて、とても美味しいです。
しかもワインにまで合うので、言う事ないですね。

[Dish4] エビのガーリック炒め
ガーリックがとても好きなので、今回の料理単品の味としては自分的に一位の料理です。
ただ予想された通り、ピノとは全く合いませんでした。
ガーリックがピノのニュアンスを見事に封殺します。
なので、食べた後は、鮭の照り焼きを通過して、ピノに行っていました。

2012年2月1日水曜日

アフターが楽しめるスパークリング


最近、スピードライトなる物を手に入れました。
早速撮影してみたところ、思った以上に自然な明るさです。
なかなかですねー。


[Wine] MUMM NAPA Brut Rose

2ヶ月前にも飲んだマム ナパ ブリュット・ロゼ です。
ワイン屋に寄った後に、近くのスーパーで$20(~1600円)で買ってきました。
近頃飲んだワインをまた飲むとは、若干冒険心を忘れているなと思ったのですが、美味しいスパークリングが飲みたかったのです。

瓶内の圧力が低かったのか、開けるのに苦労しましたが、グラスに注ぐとオレンジかかったピンク色に、綺麗な泡が見えます。
赤い果実のアロマ、ベリー系のニュアンスがあり、口当たりはシルキー。
強すぎない繊細な泡を飲み込むと、ベリー系のアフターが10秒続きます。
このバランスが最高ですね。本当に美味しいです。




[Dish1] ミートソース スパゲッティ

ガーリックが効いたミートソースです。
赤ワインに合わせる時に、ガーリックが強過ぎるとワインのアロマが分かりにくくなってしまうと思うのですが、今回は泡がきれいに流してくれました。
したがって、ガーリックを楽しみながらも、ベリー系のアフターも楽しめます。
やっぱり泡は万能ですね。