2011年12月28日水曜日

モンラッシェでクリスマスイブ


以前、アメリカではバーガンディが入手しにくいと書きました。
街のワイン屋さんなどでは、カリフォルニアやボルドーが全面です。
未だにブルゴーニュワインの主要輸出国がアメリカなのが謎ですね、一部の富裕層が抱えているのかもしれません。
しかし、そこから漏れたブルゴーニュワインは、アメリカ人の舌に合わずに、寂しそうに安値で売られています。
今回は日本の店で買えば5万円以上のモンラッシェを$179(約1万4千円)で手に入れました。



[Wine] Jacques Prieur Montrachet 2000
ジャック・プリュール モンラッシェ 2000 です。
手に入れた経緯は、よく行くワイン屋で偶然見かけただけです。さすがに値札が間違っていると思ったのですが、すんなり買えました。アメリカ…、いいですね。
透明感のある黄金色に、リンゴやオークのアロマ。柔らかい口当たりながら、ミネラルとしっかりとした骨格があります。スケール感はあまり大きくないのですが、アフターはどこまでも続きます。以前感動したコント・ラフォン ペリエールには及ばずとも、かなり美味しい白ワインといった印象でした。



[Dish1] アワビのステーキ
モンラッシェとマリアージュをしたと言う記事を読み、嫁さんにお願いをして、作ってもらいました。冷凍のアワビを使用したからか、身が固かったのですが、バターでソテーされたアワビはモンラッシェと良い相性でした。

[Dish2] チキンときのこのクリーム煮
前回に引き続き、登場してもらいました。
塩と胡椒をアクセントに、鶏肉とキノコの素材の味を生かした料理です。繊細なモンラッシェに寄り添い、決して邪魔をしない。ワインとの相性は今回一位でした。

[Dish3] ねぎとベーコンのカマンベールチーズグラタン
出ました。見た目から想像される味より、美味しい料理です。
ネギ、ベーコン、チーズの調和が、完璧ですね。 確かに白ワインとも合うのですが、強すぎない赤の方が相性が良さそうです。

[Dish4] ちぎりキャベツ 味噌オリーブオイル添え
味噌の塩気とオリーブオイルのコク、そしてキャベツのシャキシャキ感。
調和は全くしていないのですが、個々の個性が対照的に引き立つ不思議な美味しさです。ただ、モンラッシェの相手としては主張が強すぎで、ミネラル感ばかりが目立つようになってしまいました。

2011年12月11日日曜日

グラスで味が変わるのか!? 白ワイン編

ワインが好きな人ならば、そのワインのポテンシャルを引き出すと言われているグラスをお持ちでしょう。しかし同じ液体を飲む以上、グラスによる差異は微小と考えられます。その微小な差は一般人がワインを楽しむ時に重要なのか、もしくは基本変わらないのかを白ワインで検証しました。
結果としては、確かにグラスによるアロマの分かりやすい違いがあり、ベストなグラスを選択する事は可能でした。ワインは楽しいですね。



検証に使用したグラスは左図の右端から、
(1) RIEDEL ouverture Champagne Glass
(2) RIEDEL vinum Chardonnay Glass
(3) RIEDEL vinum Cabernet Sauvignon Glass
(4) RIEDEL vinum XL Pinor Noir Glass

そして、白ワインは、
BERINGER Chardonnay Napa Valley Private Reserve 2009
Wine spectatorで93ポイント、今年のTop100の40位のワインです。
まず、(2)のグラスで飲んだ印象は、リンゴに似たアロマとリッチなボディ、そしてアフターも長く、ミネラルを感じます。さすがは100本に選ばれるだけの実力、これで$26は安いですね。

そして同じタイミングでワインをグラスに注ぎ、味の変化を見た結果が以下です。

(1) アロマが閉じ、ミネラル感が全面に。若干辛い印象に。
(2) アロマを感じ、リッチな感じに。
(3) 基本(2)と似ているが、さらにリッチな感じに。バランスが向上。
(4) もっともまろやかな印象に。アフターは変わらないが、何かが柔らか過ぎる。

ベストは、(3)のグラスでした。客観性を高める為に、嫁さんにも試してもらいましたが、ほぼ同じ印象と結果でした。
酸化のスピードの違いで、アロマが変化し、ワインの印象をグラスが変えたのでしょう。次は赤ワインで試したいですね。

以下は、今回の料理です。

グラスがいっぱい並んでいるので、いつもより豪華な印象の食卓ですね


1. チキンときのこのクリーム煮
柔らかい鶏肉とキノコが絶妙ですね。寒い季節に食べるシチューのような印象で心が癒されました。
今回の白よりもう少しミネラルが弱い白ワインとなら更に相性があがる気がします。
粒マスタードが効いているので、強すぎない赤ワインとも合いそうです。



2. ポテトとスモークサーモンのガレット

おしゃれな味です。スモークサーモンの塩気をポテトが上品に包みます。
ただ残念なのが、白ワインと合わせると魚臭さが強調されてしまいました。これは、果実味が少ない白ワインと合わせる料理ですね。

2011年12月5日月曜日

カレーに合わせるのは…

ワインではないですね。
デザートワインや甘口のワインで挑戦されている猛者もいますが、やはりシードルが一番でしょう。しかし今回試したのは、ノンアルコールのスパークリングの林檎ジュースです。
自分が住んでいる州では、スーパーにアルコールを置くことが禁止されているので、そう簡単に酒が手に入らないのですよ。 まあ、ただの言い訳ですが。
その代わりに、このクリスマスシーズン、お子さんと楽しむためのお洒落ジュースが大量に並んでいます。


1. エビカレー
大人も大好き子供も大好き、カレーです。
しかもバーミキュラの無水調理で、素材の味が凝縮しています。我が家のスタンダードになってしまっているので、普通に煮込んだカレーとの差分が分からないのですが、カレー屋さんの味に近いと思います。
ただその強烈なスパイスから、すべてを自分の色に染めてしまいますね。ワインの天敵です。



2. Martinelli's Sparkling Cider
スーパーで$3で買ってきた、今回のスパークリング林檎ジュースはカレーととても合いました。おそらく普通の林檎ジュースだと平面的な味の上書きのしあいになったと思うのですが、炭酸なので気持ちが良い切れ味です。
冷やすと甘味が抑えられ、さらにカレーとの相性が上がるので、お試しください。次の機会にはシードルを試したいです。