2010年5月1日土曜日

究極の白と


今回の食事は、今までの記録とは一線を画す内容でした。
ワインを知ってから、様々なワインを飲んだ経験が自分の中に少しずつ蓄積されています。
ワインの美味しさを購入金額の関数とすれば、おおよそlog関数の関係にあるのですが、圧倒的なスケール感を持ったこの白ワインは、既成概念を打ち破るものでした。
そして、それを完璧な形で支えたのが、料理です。
高級レストランに行ったところで、この感動は得られるのか、疑問です。

1. きのこのリゾット


ワインと合うご飯、リゾットです!
ご飯とワインが好きな人には、リゾットは是非おすすめですね。コンソメで下味がついたリゾットは、隠し味のチーズで上品かつ優雅な味になります。主張をしすぎず、今回もっともワインと合った料理です。大好きな味です。







2. えびのガーリックソテー


海老が好きなんです。そしてガーリックも。オリーブオイルと少し強めについた塩味がアクセントで、本当に美味しいです。単品での味もさる事ながら、上述したリゾットと完璧に合います。上品で薄味のリゾットと、味がしっかりついた海老のコンビネーションは最高です。







3. かぼちゃとひき肉のグラタン

今回の料理の一位です。
煮込み柔らかくなって、敷き詰められたかぼちゃをすくうと、その下からひき肉が現れます。ホワイトソースの下、それぞれの旨味が完全に調和していました。フランスパンと一緒に食べると、美味しいだけでなく、優しい味だと言うのがより一層良くわかります。
白にとても合いましたが、おそらく赤にもいけるでしょう。






4. オクラのバルサミコソース



不思議な味です。和風な要素と洋風な要素が混ざり合っていて、それなのにバランスがとれています。居酒屋のおとうしといったイメージです。楽しめました。









5. COMTES LAFON  MEURSAULT-PERRIERES 1999


コント・ラフォン、ムルソー=ペリエール 1999です。
ブルゴーニュの最高峰の白を味わいました。
表面が輝くような透明感のある黄金色で、リンゴ、蜂蜜等、様々な果実のニュアンスがグラスから溢れます。我慢しきれずに飲むと、圧倒的なスケール感で迫ってきました。春から夏へのとても気持ちのいい日に、地平線まで見える景色、そしてそこには一つの雲もない。自身の巨大なスケール感を、すべて濃厚な果実味で満たしています。
ワインなのに、ナイフとフォークで切り分け、噛み締めるような感覚でした。
過去、最高のワインです。